1.18.2016

山と道 Three (Prototype) Backcountry Test より

バックカントリーでTHREEは使えるか?
北海道山と道支部 支部長の岳さんからバックカントリーテストのレポートをいただきました。去年試作品を使ってテストをお願いしてきたレポートです。ようやく関東近郊も雪が楽しみになってきました。


山と道 Three (Prototype) Backcountry Test より



text :岳 
(山と道 北海道支部 / 日高黒部 / Jazzy Sport Expedition / VECTOR GLIDE / Anglo & Company / FLHQ)
photo:Shohei Kiyose

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スリーシーズンの縦走(オーバーナイト)から、バックカントリーデイハイクまで多岐に渡り使用できる強度と重量のバランスが絶妙な待望のニューモデルです。

兼ねてから提案していた、トップローディングが止水ジッパーのロールトップになり、荷物の出し入れが非常にスムーズかつスピーディーに行ます。外側のポケットもマチがあり、頻繁に出し入れするジャケットやインサレーション、短めのロープやアイゼンを入れるのも良いと思います。サコッシュではカバーしきれないアクティブな動きが求められる場合は、ウェストストラップに Zip pack を装着すると、より使い勝手が良くなるかと思います。背負う容積が少ない時は One 同様にサイドストラップで絞って使えます。容量はデイハイクに使用しても全く不自然では無いサイズ感です。







スキー板の担ぎ上げのテストも行いました。バックパックの背負ったバランスが良いことから、重量があまり気になりません。構造的に重いスーパーファットは難しいと思いますが、テレマークや TLT、比較的軽量なツアースキーなら問題無いと思います。また両端のストラップを反対側へ接続すれば、スノーボードやスノーシューの装着も可能です。今後更なるテストを継続し、限界重量を導き出してみます。

Three は、これまでの One や mini の様に過重分散が良く、更にはそれらの改良版でもあり、ラインナップのハイエンドモデルだと思います。また、UL バックパックの最初のモデルとしても万人にオススメできます。小屋泊をされる方や大酒飲みにも適していると思います。僕はお借りしたプロトタイプを返送する前に、見えないところにコッソリ名前を書いておいたぐらいですから。