8.20.2014

TJARの応援と御使い行ってきました。

トランスジャパンアルプスレース(以下TJAR)の応援と御使いに行ってきました。前回も参加された松浦選手からMINIで参加しますとメールを頂きました。松浦選手に購入頂いたのは随分前の話しだったし、今回の出場選手の名前に松浦選手の名前を見つけても、他にも色々なザックの選択肢があるのだから、本戦で選ばれるとは限らないよな。と思っていました。だからこそ、メールを頂いたのは嬉しかった。あの一番過酷なレースの相棒に選ばれるのはなんて光栄な事だろう。その後お客様から電話を頂き、ある理由から、早く出荷して欲しいとの事。その理由はTJARで使いたいという事でした。その他にも何人かMINIを使うらしいと噂で聞き、いてもたってもいられず、急遽応援に行く事にしました。実際にTJARの戦士が使っているところを見てみたい。TJARがスタートとする10日は台風が直撃し、稜線では風速40m以上の風が吹くという情報を知る。選手達がどのように行動するのか?僕は翌日に上高地から逆走する形で折立に向かう事にしました。


 毎日アルペン号にのって、早朝早く上高地に到着。人で溢れる中、急ぎトレイルへとはいっていく。徳沢園に着く頃にはほとんど人に出会わなくなる。雨は振ったりやんだりが続く。傘で歩いていると降りてくる登山客から「涼しそうですね。」とお声掛けいただく。 槍ヶ岳山荘には11時頃に到着し、カレーライスを食べて、少し濡れた身体を暖める。山頂で携帯の電波を拾う事が出来た。TJARのGPSを確認すると選手達も丁度西鎌尾根に入ってきている事が分かった。上高地側は風もゆるやかだったが、西鎌尾根は風がつよいだろう。

風は強いどころか、ときおり冬の硫黄岳ぐらいの強風が走っていた。翌日でこうなのだから、昨日の40mを越す稜線の突風は考えると恐ろしい。

 すれ違う登山客もいない中、向こうから人が歩いてくる。TJARのトップグループだ。道を開けて頑張ってください。と応援する。

 ときおり、雲は風で流されて、西鎌のきれいな姿が見えた。

 また向こうから人がやってくる。「もしかして夏目さんですか?」と声をいただく。松浦選手だ。応援にきました。頑張ってください。とお伝えする。



 また向こうから人がくる。今日この場所でこの道を歩いている人は選手以外にはほとんどいない。道を開けて応援をする。MINIを使っていただいていたので、写真を撮らせていただいた。山本選手と思われる。


 次にまたMINIを背負っている選手に出会った。大原選手と思われる。みなさんとても元気で「昨日の台風を抜けてこられたのに元気ですね。」と誰かに話をした所「まだ二日目ですから」と言われた事を思い出す。

 MINI X-Pac ver Whiteを背負われた雨宮選手に出会う。ファイトーと大きく応援させていただいた。西鎌尾根を終えてその日は双六のテント場に泊まった。こんな日でもお盆休みもあってテント場が込み合っている。新穂高から上がってきているようだ。風は強く、終始強風にツェルトがあおられるが次第に慣れてくる。 翌日は3時に起床する。雲は出ているが満月に近く空全体が少し明るく、風は南西から吹くという予想が出ていたので、三俣蓮華までは山に遮られて風も無いだろうし、三俣蓮華からは日も上がりはじめるだろうと考えた。

人のいない夜歩くのはまた気持ち良い。三俣蓮華のあたりで何人かの選手とすれ違った。応援をさせていただく。

 雨は振ったりやんだりの天気が続く。南西に広がった場所では強風に遭遇した。黒部五郎近くになると選手とも遭遇しなくなった。

 振ったりやんだりの天気も黒部五郎を越えてからほぼ振りっぱなしとなった。身体は暑くほてっていたので、雨に濡れても山道ショーツは気持ちよかったが、太郎平までの道のりが思った以上に遠く、太郎平小屋に着く頃には身体は少し冷えてしまった。



10時頃に太郎平小屋に到着した。小屋でバイトをしている友人に頼まれたタバコなどを届る。2時間程話をして、身体を乾かし、2時のバスに間に合うように折立に向かった。TJARの応援と御使いを終えた二日間だった。二日で上高地から折立まで歩けるものなんだなと、昔5日間かけて、折立から雲ノ平を経由して上高地まで歩いた事を思い出した。

今年もTJARの暑い日々が終わりたくさんの感動をいただきました。また二年後が楽しみです。選手の皆様方、大会に関わられた関係者の皆様方大変お疲れ様でした。