4.30.2014

ヒマラヤ日記 6日目


今は午後8時36分。
リーという小さな村のロッジで眠りながら書いてます。今日は素晴らしい一日でした!山はより深さを増し、木々は春の新緑が彩り、周りは富士山を超える高さの山々に覆われています。2000mを越える岩壁の至る所から滝が流れてます。岩壁の上部は、雪がついているか、部分的に凍っていて、変な感じに反射して目のピントが合いません。それらの岩壁の向こうに6000mを超える山がそびえたっているのです。






 村の入口には写真のような門がある事が多い。門の中には下記の写真のような曼荼羅が描かれている。


 リンゴの木

村はチベット民族の村々が多く、村の入口に描かれた曼荼羅や、仏陀が掘られた石板の数々などが多く見られ、道を行き交う人や、荷物を運ぶミュールや、道沿いの商店もだいぶ少なくなりました。道はとても静かで、山と素直に向き合う事が出来ます。そして何よりも嬉しいのが、ガイドさんが僕の意図を組んでくれて、僕達の行きたい場所へ休み無く歩いてくれる事です。今日一日ようやく存分に歩く事が出来ました。身体中が歩くことで喜びに溢れている事を感じます。当初予定していた場所までは、由美子がばててしまった為行く事が出来ませんでしたが、十分な満足感に満ちてます。そして、もう一つ嬉しい事がありました。これまで泊まっていた場所は、マナスルサーキットを歩くパッケージツアーというような感じもあったのですが(決まった行程で毎日会う人々が一緒)、今日は多く歩き、僕達は少し先の小さな村のロッジに泊まりました。 



 冷蔵庫は無くても、十分に冷えたジュース



宿泊客は僕らだけで、村のティーハウスに入れていただけました。ティーハウスはカマドを中心に、昼はお茶を、夜はお酒を出す場所のようです。ガイドさんに聞いた所によると昔ながらのティーハウススタイルは、マナスルサーキットでは影を潜め、観光客をメインにしたロッジに置き換わってきています。カマドの火に当たりながら食べさせていただいたポテトの絶品さ、ロキシーの美味さは、これまでのロッジと比べても格別なものでした。美味しく、酒が進んでいると、また一人、また一人と、地元の人々がお酒を呑みにくるのです。言葉は違えど酒文化は万国共通だと再認識するに至りました。僕ら同様に拙い英語で僕達に積極的に会話してくれる隣村の仏教徒の叔父さんや、今日起きた事の怒りをみんなに聞いてもらいたい叔父さんなど、カマドを正面に居酒屋のように盛り上がりました。暗がりの中の火と美味い食事と酒。間違いのない組み合わせです。ようやくネパールの文化に触れられたような気がしました。明日もハイクが楽しみです。現在の標高は2900mそろそろ雪の世界に入る事になりそうです。途中、大雪のために、歩くのを諦め戻ってくるグループに会いました。昨日までの大雨が高地では大雪に変わっていたそうです。



ティールーム
今ではもう珍しい場所なのかもしれない。とても雰囲気のある場所なので、もしこのような場所を繋いでハイクをしたいのであれば、ハイクを始める前に前もってガイドさんに相談をしたら良いと思う。もしくは、ロッジのキッチン、スタッフルームに飛び込んでいくしかない。



 自家製ロクシー。美味しかった。地元の人にもごちそうしてもらう。



激ウマのじゃがいも。圧力鍋で茹でて、皮を向いて、焚き火の中にぽい。灰をはらって食べる。


 犬がかわいい。