9.05.2011

JMT Section Hike 12日目

 2010.7/21
 最後のハイキングがスタートする。


JMTから下山するにあたって、このトレイルを選んだ理由は、1)ミューアハットの先にある。2)いくつもの湖を越えて行くトレイルが楽しそう。3)下山してすぐにパーチャーズリゾートという施設があり、ここでシャワーを浴びたり、少しリラックスして下山が出来る。という理由で選んだ。パーチャーズ・リゾートから、ビッショップという街までバスも何もないので、生まれてはじめてのヒッチハイクをアメリカで成功させなくてはならない。






Dusy Basin。周りを山に囲まれた高台の盆地。湖が点在し、庭園のように美しい。見渡すと、いくつかテントが見える。ビショップからここまでのハイキングを楽しみに来たのかもしれない。少しずつ太陽が上がってくる。

ビッショップパスの手前で鹿のカップルに出会う。

最後の峠ビショップパス。何もない。ここで朝食のおにぎりを食べる。

ハイキングの最後のトレイルを見下ろす。この峠で休んで、出発して、だいぶたってから気がついた。yumiは、昔つるんでいた僕らの大事な友達がくれたネックレスを、僕はずっと履いていた靴下を、最後の峠、ビショップパスに二人同時に忘れてきてしまった。それは何を意味するのだろう?

多分すごく寂しい。山を離れるのが。

12日間つきあってくれたバスク・トランジスタFS。インソールが無く(一体型?)フィット感は柔らかく履き心地は大変良かった。ただ、問題は靴が濡れてもインソールを取り出して拭いたり、乾かしたり出来なかった事....。結果的にはJMT向きでは無かったかな。


いくつもの湖を越えて下山していく。途中、デイハイカーや、釣りに来た人々、犬を散歩する人々と出会う。ハイカーとは別の人達に会うたびに、もう僕らのJMTは終わったんだという事を実感していく。そして最終地サウスレイクに到着する。

ゴール!!サウスレイクの駐車場に出る。当然ながら、誰も祝福する人はいない。サウスレイク沿いにパーチャーズリゾートを目指すも、まだ数km道路沿いに歩かなくてはならない。僕らのハイキングはまだ終わっていない。

パーチャーズリゾート。ここで、シャワーを浴びる。美味しい朝食を食べたかったけど、レストランはやっていなかった。売店でブリトーを購入し、とりあえずビールで乾杯。

道路でヒッチハイク。60分程暑い中待った。サウスレイクは釣りが有名なのか、5分に一台くらいは車が走っている。20分くらい待つと車が止まってくれるが、行き先が違ったりして、なかなか、ビショップに向かう車を捕まえる事が出来ない。yumiも不安になってくる。辛抱強く待った。すると中年の夫婦のきれいな車が僕らを乗せてくれた。夫婦の息子が日本に行っているらしい。僕らを日本人だと思い、乗せてくれたそうだ。街の人にとって、ハイカーとは恐ろしいイメージがある。とも教えてくれた。ビッショップまでの道は砂漠のような炎天下の道で、ビショップは砂漠の中のオアシスのように見えた。街の真ん中で降ろしてもらった。そうして、僕らのハイキングは終わった。

John Muir Trail Section Hike 
ヨセミテ(グレーシャーポイント)→サウスレイク
最終地点:パーチャーズ・リゾート
期間:11泊12日
行程距離:約260.6km
最高標高地点:3644m(ミューアパス)
最低標高地点:2186m(グレーシャーポイント)




ビッショップはとても暑い。スケーターや、ロック好き?な若者がたむろしているパブにとりあえず入り、入れ墨がたくさん入ったチャーミングな女性のスタッフに、おすすめの地ビールを教えてもらった。当然パイントで注文し、ポテチをつまみに何度も乾杯した。