8.23.2011

JMT Section Hike 5日目

2010. 7/14
今日はレッズメドウを目指す。レッズメドウは、トゥオルミーメドウのように道路と隣接した、JMTの起点となる場所だ。(*バスに関してはまだ未確認です。)バスもあれば、売店、食堂、キャンプ地が整備されている。そして、なによりも楽しみにしているのが、ここには、無料の温泉施設があるのだ。
日本のような湯船があるわけではなくシャワーなのだが、ずっとお風呂に入っていない自分たちがこの温泉シャワーをどれだけ楽しみにしていた事か。そして、レッズメドウまでのトレイルは、JMTのハイライトの一つとして、サウザンドアイランドレイクをはじめとした、無数の湖を繋ぐトレイルでもある。もし、JMTに3日間しか歩く事が出来ない。という方がいるならば、僕は、レッズメドウと、トゥオルミーメドウとを繋ぐコースを歩かれる事をお勧めしたいとも思う。

バーナル・ピーク。この下に、サウザンドアイランドレイクが広がっているはず。
サウザンド・アイランド・レイク。アンセルアダムスをはじめとした数多くの写真家が、ヨセテミの美しい景色と共に撮っている場所が、この湖とバーナルーピークとのセットだ。有名な湖なだけに、うるさい若者の集団など、少々ハイカーとは異なる観光客もいた。その他、フライフィッシングを楽しむ人々もいる。僕たちも先を急ぎながらも、はじめてここで、日本から持ってきたルアーを取り出して釣りをしてみる事にした。釣りは正直経験が無い。経験が無いというのは嘘にはなるが、小さな子供の頃にやった事しか無く、すっかり忘れている。どうやって釣り竿を組み立てるか、糸を通すかをなんとか手探りで思い出しながら、どうにか準備が出来た。湖に、何度か失敗しながらもルアーを投げ込む。次にリールを巻くんだな。と思いながらリールを巻く。するとすぐに、魚が寄ってきて、あっけなく釣れた。多分ブラウントラウトだ。加藤さんの本にも入れ食いだと書いてあったが本当だった。ルアーを投げる。トラウトが釣れる。あまりにもあっけなく釣れるものだからびっくりしてしまった。先を急ぐ事もありトラウトは全て湖にリリースした。


実はカメラのバッテリーの予備を忘れてしまった。確かこのあたりで残量が減り始めて、ここから写真の数が極端に減り始める。帰ってきてから確認をすると、ハイライトであるはずのこの区間の写真が一枚も無かった。多分一つは、あまりにも楽しすぎて、写真を撮り忘れてしまった事。もう一つは、後半はトレイルに蚊が多く、半分発狂状態でトレイルを駆け下りた事。蚊が多い、少ないは、場所もあるが時期の問題も大きいとは思う。総じて、残念な事に水場のきれいな場所には蚊は多い...。

アイランドパスから、レッズメドウまで、山を越えると、すぐにまた見事な湖が現れる。サウザンドアイランド・レイクを越えて、すぐに、Emerald Lake、Ruby Lake、Garnet Lake、少し距離をおいて、Shadow Lake、Rasalie Lake、Gladys Lake、Trinity Lakes、Johnston Lakeと山を越えれば、湖がそこにある。という感じだ。歩く事を最大の楽しみとしたハイキングもすばらしいが、この区間は、どの場所も捨てがたく、気持ちよくキャンプをしている人達をうらやましく思いながら歩いたトレイルだった。このトレイルを釣り竿を持ちながら、ゆっくりと歩くのもすばらしいと思う。問題の蚊も、いる湖もあれば、少ない湖もあった。シエラネバダの絵に描いたような美しいハイライトの連続がこの区間のトレイルだ。



ゴッサマーギア・マリポサ
腰荷重もある程度出来るようにと、昔のオスプレイのウエストベルトを連結して改造した。
このあたりから、今のONEに繋がっている。

湖を全て歩き終えた所で、yumiが疲れきってしまった。レッズメドウにほど近い、ジョンストン・メドウそばの川のほとりで宿泊する事にする。川をはさんで僕ら以外にも2組がキャンプをしている。少し釣りをして、夕焼けを見ながらゆっくりと過ごした。釣りはルアーを根にひっかけたりで、成果は無かった。ここでyumiが気がついたのだけど、映画「リバー・ランズ・スルーイット」の日に照らされてきらきらした感じは、全て蚊だったんだな。と知った。蚊だと知ってしまうとうらみも出るけど、日に照らされた蚊の群れは映画のようにとても美しい存在だった。行程も遅れがちになってくる。yumiもだいぶ疲れている。もしかしたら、予定通りのゴールを迎える事が難しくなるかもしれないと思い始める。

行動距離 23.8km